アトムへの非単射的マッチング：deref 命令に付随するはずの neqatom 命令が出ていない

[sano-jin]

アトムへの非単射的マッチング

deref 命令では，findatom と異なり，付随するはずの neqatom 命令が出ていません．

a(X, X).
a(X, Y), a(Y, X) :- b.

これは例えば -O3 --use-swaplink とかつけてコンパイルするとこんな感じになる（オプション有無はこのバグには関係ないが）

 spec           [1, 5]
 findatom     [1, 0, 'a'_2]
 deref        [3, 1, 1, 0]
 deref        [2, 1, 0, 1]
 func           [2, 'a'_2]
 eqatom         [3, 2]
 commit         ["_aXYa", 0]
 ...

注意すべきなのは neqatom 命令が出ていないこと．

neqatom が出ていないので，自己終端的なものにもマッチしてしまう．

結果，上記プログラムは，実行すると，

 b. @4.

になって停止する（二重解放やメモリリークも発生しているのではないか？と思ったけど，segmentation-fault までははしなかった）

findatom 命令を複数回行う際には neqatom 命令を出すのだが，deref を出す時は忘れているらしい．

[k-ueda]

fix/101 に修正案を置きました．